インパクトインベストメント債券とは？

インパクトインベストメント債券とは、主に世界銀行などの信用力のある国際的な金融機関が、発展途上国支援などの資金を集める手段として発行する債券のことです。
インパクトインベストメントという言葉自体は、社会に強く影響を与える投資、つまり、社会貢献と利益獲得の両方を目指す投資を意味しているようです。
投資対象は、地球温暖化対策や発展途上国のワクチン購入、クリーンエネルギー開発事業など多岐にわたります。
この債券の発行は日本で急拡大していて２０１０年は発行総額３２００億円で前年比約３．５倍。
オーストラリアドルなど、高利回りの通貨での発行が多く、投資に対するリターンがマイナス１００％の寄付とは違った方法で社会貢献につながるという理由から、若年個人層や新規投資家を引きつけているそうです。
そして、元本が戻ってくる、または少しでもリターンがある組織が増えたら、NPO等が効果的に資金を集めることもできるようになるかもしれないという見方もあるようです。
手軽に社会貢献ができる反面、為替変動が突然起きて元本割れするかもしれないから投資先には注意が必要です。